ガラパゴス化をやめられない日本はどうすべきか

このままでは、日本はただの衰退先進国に成り下がるだろう。何故なら価格競争で負けるとシェアが奪われてゆき、技術の蓄積により日本企業が抜かれていくのは明白だからだ。


それにも関わらず、既得権益を捨てられないのだろうか。最近、日本メーカーのガラパゴス化の更なる進行が多く見られ、痛々しい気持ちになる。


需要のない3Dテレビとか(実用性がないともいう)スマホを見ても海外の競争力は、日本企業の着けた無駄な付加価値によって需要を想像できてすらない。


テレビは海外の出荷台数の伸びで価格を下げることが出来ているが、新興国では手に余る機能性が多く見られる。高所得者層に売れていても、低所得者層に大量に普及出来る製品は、技術の蓄積などの面でフォロワーから大きなライバルになりかねない。サムスンが良い例である。


ギャラクシー2が先月100万台韓国内で売れたサムスンデュアルコアCPUをスマホで初めて搭載し、スペック面で他社より優位性をつけた。スマホ市場が活発化する日本でも、日本企業に一石を投じている。


日本は、海外の競合に価格競争で負け、将来的にはコストリーダーシップによる規模の優位性に屈しそうな現状に面している。そして、国家財政は2020年に20%の財政破綻の可能性を示唆されている。


国内市場という特異な市場は画期的な製品を求めているが、実はシンプルかつ実用的(電力消費の面など)なものが実は1番潜在需要があるのではないか。そこは嗜好品が埋めるべき立場なのではないか。


個人の所得は中国の十倍以上の日本。この中国の所得は、万博が行われた当時の日本に近いようだ。このままガラパゴスの島の中にいては、十数年後Bricksに顎で使われる可能性もゼロではない。


国内の縮小する市場に対応するため、脱ガラパゴスは必要不可欠。今後日本は、脱先進国的発想に至らなければ勝ち目はない。日本は変われるか、それは企業努力と使えない政府の政策次第であろう。