知識は体系化されてこそ価値がある

今日はインビジブルハートという本を読んでいました。読書は相変わらずで、このペースなら一年で100冊という目標を達成させることが出来る気がします。いや、するんですけど(笑)本を読むことで色々知識がリンクしていき、自分の中の知識が体系化していく感じが楽しいです。個々の事象が単独ではなく、リンクしてより高次の考えが生まれる、というような感覚です。


そして、それを感じていたら僕の持論を本を読んでて思いだしました。それは、「一冊の本を読んで理解した気になるのは簡単だけど、それはある部分のかいつまんだものの知識の習得であるということ。」それは具体的にどういうものなのか、そしてそのかいつまんだものの知識はどう活かせばいいのかという点について、書いていこうと思います。こんな事知ってるよバカヤロー、と思ってもこれは私のただのアウトプットなので軽く流して下さい(笑)

知識だけでは体系化しない。

そもそも小見出しにある体系化、とは

ある主題・テーマ・領域において、その理論や方法、法則などを
系統立てて、一つのまとまった理論体制を整えること、また、
まとめあげること。

(広辞苑より)

という意味です。


知識は得ただけでは体系化しません。系統だてて、相互に知識がリンクし合って発生します。


つまり、得た知識は実践と集合知化を経なければ、体系化しないと言う事です。知識というのは情報が相互にリンクしあう事で初めて価値を発揮します。例えば、数学の問題を解いている時、エウレカ(わかった!)という知のリンクによるひらめきというのは、その知識が思考プロセスと言う実践の下で発揮されます。


解法を見出すという事やそれへの理解が起こるには、その原理となる知識(公式とか定義とか)が存在していなければならないでしょう。知識的な定着は可能としても、それが活かせるかどうかは実践を要します。


ただし、一般的な本などの知識という情報に限っては少し問題が難しくなります。一冊の本は断片化した知識が多く組み込まれている一方で、実践しようにも問題集が存在している訳ではありません。数学とは違います。ではその知識はどうすればいいかと言えば答えは2つあると考えています。

断片的な知識の利用法

1つ目は、先ほどから言ってる実践です。実際に数多くのケースを学んだりすることで帰納的に正しい、など考えられるようになってくるからです。そして、そのケースや個別の事象について、系統だてて分析することで新たな理論等が生まれます。同一の系統の知識を習得すること等である。私の例ですが、経済学と経営学の本を読んでいると必ず部分的に重複する所があります。それはある意味実践と思考のリンクで、知識のネットワークが生じると言っても良いでしょう。更に、学んだ内容を実践していくと、よりそこでその知識に対する理解の深まりが生まれます。


2つ目は1番言いたいことでもあり、今までと重複することですが、体系化するにあたって色々なジャンルの知識と結び付けることです。高校で習った知識を現在考えていることに適応すると、リンクが生まれることもあります。例えば、問題(疑問)Aというものを解決するものとして、知識Bを引用するとします。そして、知識Bは体系化されており、問題解決に有用な手段の1つだったとします。しかし、それ自体だけでなく自分の原体験や他の知識(例えば趣味で得た知識をそこに入れる)ことで、それは自分だけの価値を持ったアンサーを提供できます。


その知識のリンク自体が、イノベーションを起こしうるし、体系的な知識を得るという事にもつながります。知識は繋がるものでありますし、多面的な解釈や新たな価値創造などに繋がります。エッチいビデオ1つ取っても、法的な規制や経済的インセンティブの分析、心理学、教育に与える影響……など計り知れないほど様々な要素からそれを見ることが出来ます(例えば、ですが)


その要素である断片的な知識を得ることも重要ですが、1つのジャンルに知識を特化するんだ!というだけでなく、幅広い教養を持てというのは、そこに自分のバリューを生み出す為に必要なことです。断片的な知識を体系化するプロセスを追っていけば、必然的に自分だけしか生み出せない価値創造につなげることも可能です。


「20代で人生の年収は9割決まる」という本を最近読みました。そこで書かれていたのが、「20代のうちに自分のナンバーワンを作れ」という事でした。

20代で人生の年収は9割決まる

20代で人生の年収は9割決まる


それは日ごろの趣味や学んできたもの(仕事を含めて)が相互にリンクし合って、自分のナンバーワンが生まれるものだと私は解釈しました。大体こんな意味合いだと思います。自分の武器はプライベートから生まれるとも書かれていました。


知識を体系化して、相互に結び付けることは、得た知識というバックグラウンドが各々違う社会において、自分のナンバーワンを作ることに密接に関わってくるのではないでしょうか。

結論など

知識にするだけなら簡単ですが、正直メリットは薄いです。知識はリンクして動態的になることで、初めて真の価値を発揮します。それが各々のバリューになる訳ですし。


我々が本を読んで得た知識は特定のジャンルの一部の中の更に部分的なものですし、仕事で学んだことはあくまで単体ではその仕事でしか活かせません。財務の担当の部分の知識がついたからって、他の担当になったら四苦八苦………というのも良くあることだと思います。同ジャンルの知識においては、それらの学んだことが相互にリンクし合って初めて、システムの理解や理論としての体系化が図られるのだと思います。


そして、リンクさせることは自分なりの価値創造を生む、という結論を出して終わりにしたいと思います。長々と書いてしまいましてすいません。読んでくださった方、ありがとうございます。